爪の病気

爪白癬

爪白癬とはどんな病気?

足の水虫を放っておくと、菌が爪と爪の下の皮膚の間に入り込み爪水虫となります。
これが爪白癬と呼ばれる状態で爪が厚くなって白く濁ってきます。
こうなってしまいますといくら表面から外用剤を塗っても肝心の菌がいる部分に薬が届きませんので治りません。
そこで皮膚の内部から菌を追い出す内服薬が使われます。

治療法は

指の間などの水虫を治しても爪に残っている場合、そこから菌が周囲の皮膚に付着して再び水虫になってしまったり、家族にうつったりする原因となりますので治療したほうがいいと考えられます。内服薬には現在2種類があり、それぞれ価格、副作用、採血の必要性など長短がありますので医師と相談のうえ決定いたします。

内服薬は高い効果がありますが、ほかの薬との飲み合わせなどの問題があり、薬が使えない場合もあります。
そのようなケースではレーザー治療が効果を発揮します。レーザーは照射した部分にしか影響を及ぼしませんので、肝機能などに問題があって内服できない方でも気軽に受けることができます。ただし健康保険の適応がありませんので自費診療となります。価格は以下の通りです。

親指 5000円/本(税別)   他の指 2000円/本(税別)

陥入爪(巻き爪)

巻き爪とは

巻き爪とは巻き爪は主に足の親指の爪が湾曲し、皮膚に食い込んでしまっている状態を指します。痛みがあることもありますが、あまり痛くないこともあります。



巻き爪の原因は?
間違ったサイズの靴・・・ サイズの小さい靴、足先の細い靴による圧迫。サイズの大きい靴による指のぶつかりが原因で巻き爪になることがあります。

深爪・・・ 深爪してしまうと、切ってしばらくは痛みがなくても、爪が伸びる過程で次第に爪がまがってさらに 皮膚に食い込み痛くなって短く切るという悪循環に陥ります。さらに爪の横の皮膚に細菌が感染し、痛みをきたすこともしばしばあります。そうすると皮膚が腫れるために相対的に爪の食い込みがさらに強まり、治りにくくなってしまいます。

指や爪への負荷・・・ 指や爪をぶつけ、爪の周りの皮膚に炎症を起きる事があります。
その事がきっかけで皮膚が 盛り上がり巻き爪になる可能性があります。

爪水虫(爪白癬)・・・ 爪の水虫になりますと爪が厚くなってしまい、それに伴って次第に巻き爪になってしまうことがあります。
このようなケースでは水虫の治療によって巻き爪が改善することもあります。
巻き爪の予防

巻き爪の予防には「靴のサイズ」を適切にすること、指や爪を圧迫させないことが大切です。しないことです。指先のカーブにそって切るのではなく、先端を一直線に爪の形が長方形になるようにスクエアカットにすることです。爪の先が1mm~2mm程度残るように、特に爪の先端の角が少し出るくらいに切りましょう。

巻き爪の治療は

アンカーテープ法

最も簡便な方法はアンカーテープ法といい、巻き込んだ爪の横に伸縮性のあるテープを貼り、爪の横の皮膚を爪から離すように引っ張って固定する方法です。非常に簡便な方法ですが痛みが取れて楽になる方もいらっしゃいます。


ワイアー法

爪の先端部に爪の湾曲を矯正するワイアーをはめ込む方法です.先端部に小さい穴を二か所開け、矯正用の特殊な形状記憶ワイアーを挿入します。痛みを心配される方もいらっしゃいますが、実際には痛みはほとんどありません。
数週間かけて曲がってしまった爪が平らになってきます。ある程度爪の形が元に戻ったらワイアーは除去します。


ガーター法

湾曲は強くはないものの、深爪などによって爪の横の皮膚の腫れが強い場合にはガーター法と言って、爪の下にクッションになるようなプラスチックを挿入する場合もあります。それまであった痛みが劇的に改善する場合もあります。


手術療法

巻き爪の手術療法として2種類あります。巻きこんだ爪を切除し、爪床、爪母をフェノールという薬液を使用し焼却する「フェノール法」です。当院では「鬼塚法」は術後の痛みが強いため、「フェノール法」での手術療法をおこなっています。手術療法は短期間で治療が終わりますが爪の幅が狭くなるため、爪の状態をみてどうしても必要な場合に行います。

これらの方法のうち爪の形、深爪の有無などによって適切な方法を選択し、施術します。