痛い疾患

最新お知らせ


お湯や火による皮膚の障害ですが、最近は湯たんぽによる低温火傷(ヤケド)の方が増えております。
通常、火傷(ヤケド)をおこさない温度でも接触時間が長くなると火傷(ヤケド)を引きおこします。
低温火傷(ヤケド)も保険診療でおこなっております。きずあとを残さないためにも早めの診療をおすすめします。
ヤケドはその深さによって3段階に分かれています。


◆Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)は皮膚のごく表面のみのヤケド
◆Ⅱ度熱傷(真皮浅層熱傷、真皮深層熱傷)は皮膚の内部の真皮(コラーゲン層)までのヤケド
◆Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)は皮下脂肪までのヤケド
です。

ヤケドしたときの対処法は?

ヤケドするとあわててしまいまいがちですが、何よりもすぐに流水で冷やすことが重要です。火を消すためにはもちろんですが、 熱湯や油などのヤケドでも水道水で衣服の上から冷やすことがとても大切です。衣服を脱がせようとするとその間、熱が皮膚に障害を及ぼし続けてしまい、より深いヤケドになってしまいます。
冷却する時間は15~30分くらいの間をひとつの目安とするとよいでしょう。また、ヤケドをするとその部位が腫れてきますので、たとえば手のヤケドなどの場合、指輪やブレスレットなどの装身具は早めにとるようにしてください。

患部を充分流水で冷やしたあとは、出来るだけ早めに皮膚科専門医の診察を受けることが早くヤケドを治して傷跡を最低限にするために大切です。つけるのは効果も不十分ですし、かぶれることもありさけた方がよいと思われます。

ヤケドの治療は

ヤケドの治療はその深さによって異なります。1度熱傷や真皮浅層熱傷の初期にはステロイド軟膏が有効ですし、真皮深層熱傷や3度熱傷などは障害を受けた皮膚を除去する様な外用薬を使います。
面積が大きなヤケドや関節付近のヤケドでなければ手術が必要になることは少ないですが、もしそのような治療が必要な場合は治療可能な医療機関へ紹介させていただきます。

帯状疱疹

帯状疱疹てどんな病気?

帯状疱疹てどんな病気?帯状疱疹は水疱瘡(みずぼうそう)ウイルスの再活性化によって引き起こされる感染症です。
子供のころに水疱瘡にかかったことのある方は、水疱瘡ウイルスが神経節(神経の根元)に残っており、生涯なくなることはありません。その残っていたウイルスが疲れやストレスがきっかけで再活性化することにより発症します。
神経に沿って、右か左のどちらか一方に水ぶくれや赤い斑点を引き起こします。痛みや腫れで自覚される方が多いです。
抗ウイルス薬の投与を行い、適切に治療を行えば、一週間ほどで水疱がかさぶたとなって、治癒します。

帯状疱疹はうつるの?

直接触ることで、水疱瘡ウイルスに対する免疫のない方(水疱瘡になったことのない人)にうつる可能性がありますのでご注意ください。特殊な例を除き、空気感染はしません。

痛みが残るとききましたが・・

前にも述べた通り、発疹自体は比較的容易に治りますが、一定の割合で皮疹のあった個所に痛みが長く残ります。
その痛みは帯状疱疹後神経痛と呼ばれ、神経痛の一種とされています。初期には通常の痛みどめが使われますが、時間が経過した帯状疱疹神経痛に対してはプレガバリン(リリカ)という新しい薬の保険適応が認められ、その治療に進歩がもたらされました。
なお帯状疱疹は多くの場合再発しませんが、まれに生涯に数回発症される方もいます。

たこ/うおのめ


たこ(胼胝)とは足の裏などの皮膚が、物理的な圧迫や、摩擦によって角質が固くなってしまった状態です。
さらにその角質が皮膚に深く入り込んでしまった状態をうおのめ(鶏眼)と呼びます。
靴のあたり方、歩き方の癖などが重なって発症するものですので、完治させることは難しいですが、定期的にケアすることによって快適に過ごすことができるようになります。
いたみがなく、悪化することもなければそのまま放置してもいいのですが、痛みがあったり、糖尿病をお持ちの方は早期に治療を行ったほうがいいと考えます。
うおのめには時に細菌感染を来す場合があり、糖尿病の方の場合、壊疽の原因になりうるため定期的にケアすることをお勧めします。皮膚に硬さや痛みが出てきた受診していただき、硬くなった部分を少しずつ削ります。